望実の日誌

nozoちゃんのブログ

世界シェア約2割を占める大手で、シートベルトなども生産する。

タカタ製エアバッグは異常破裂により十数人の死者を出した。
問題のエアバッグは世界で約1億個がリコールの対象になっている。
17年3月期の連結最終損益は795億円の赤字。
最終赤字は3期連続だ。
自動車メーカーからの受注減に加え、リコール関連費用がかさむ。
財務の健全性を示す自己資本比率は7%に落ち込んだ。
タカタは1月、多くの死者が出た米国の司法省と10億ドルの和解金を払うことで合意した。
被害者や自動車メーカーへの補償に充てられるが、同社の支払い余力は乏しい。
これとは別に自動車メーカーが肩代わりしてい るリコール関連費用も多く残るため、自力での再建は難しいと判断した。
同日、ホンダなど自動車各社はタカタに代わって立て替えているリコール費用の回収が困難になるとのコメントを出した。
各社とも費用の大半を引き当てており業績への影響は限られる見込み。
スポンサー候補のKSSは新会社を立ち上げ、タカタから約1750億円でリコールの原因となった部品以外の事業を買い取る。
事業譲渡の完了は18年1~3月を予定している。
旧会社のタカタはこの資金から、自動車メーカーなどに債務を弁済する。
新会社と自動車メーカーはこれまで通り取引を続ける。
ミシガン州に本社を置くKSSはシートベルト関連部品などを手がける。
04年設立の寧波均勝電子が16年に買収した。
寧波 均勝電子は上海証券取引所に上場し、16年12月期の売上高は約185億元。
KSS以外にも中堅自動車部品メーカーなどを買収している。
タカタは1933年に滋賀県彦根市で繊維メーカーとして創業し、80年代にエアバッグの生産を始めた。
世界シェア約2割を占める大手で、シートベルトなども生産する。